ハロウィンには、カボチャを食べよう!

皆さん、こんにちは。 栄養相談室からのお話です。
今までアメブロに掲載していたブログがこちらに移動になりました。
引き続きご覧ください。
10月に入り、急に涼しくなりましたね。これから冬に向かい、体調管理が難しくなりますが、
いかがお過ごしですか?
10月といえば、もうすぐハロウインですね。
ハロウインは、ケルト人(古代ヨーロッパの民族)の先祖を祭る行事が起源です。
10月31日はケルト人には1年の終わりの日で、先祖の霊が帰ってくると考えられました。
11月1日は、キリスト教の聖人を祭る万聖節(all hallow)で、その前日(all hallow even) から
halloween になったといわれています。
ハロウインには、祖先の霊と悪霊がやってくるので、悪霊から身を守るために、仮面をかぶったり、
魔除けのたき火を焚いたりしました。本来は、カブを使用していましたが、アメリカに伝わると
カブの生産量が少なくなり、カボチャが代用されました。
ハロウインのカボチャは、オレンジ色でpumpkin といわれています。
それ以外のカボチャは、squash(スクウォシュ)といわれ、日本のカボチャは、kabocha squash
(カボチャスクウォシュ) といわれています。
カボチャ
ポルトガル語由来で、カンボジアからといわれています。
カボチャは、ウリ科で、南瓜 唐茄子 南京 などの名があります。
カボチャの収穫時期は、夏から秋で、冬至にカボチャを食べるのは、完熟して甘みが増し、
カロチンやビタミンが多く含まれるので、風邪などの抵抗力をつけるからといわれています。
「種類」
- 日本南瓜 (ニホンカボチャ)

凹凸がはっきりとしていて、表面に深い溝が入っています。
皮は黒っぽいが、粘質で、ねっとりしています。
煮崩れがしにくく、煮物向き。
- 西洋南瓜 (セイヨウカボチャ)

表面に溝がなく、なめらかで、丸みを帯びています。
甘みが強く、でんぷん質が多く、栄養価が高いが、
エネルギーも日本南瓜より多く、栗南瓜ともいわれます。
- ペポカボチャ

ズッキーニがペポカボチャの仲間です。
「栄養成分」
カボチャは、ビタミンとミネラルを豊富に含んでいて、バランスが非常によいのが特徴。
- β―カロチン
果肉の黄色い色は、β―カロチンの色で、体内で、ビタミンAに変わります。
抗酸化物質で免疫力を高めます。
- ビタミンC
抗酸化物質で、コラーゲンの形成に必要な皮膚を丈夫にし、肌の張りを保つ作用もあり、
特にカボチャのビタミンCは加熱の損失が少ないです。
- ビタミンE
老化を防ぎ、血行をよくするので、冷え性や肩こりなどの症状の緩和にも効果があります。
- ミネラル
塩分排出に効果のあるカリウムや亜鉛、銅、マンガン 等のミネラルも多く含まれています。
「保存方法」
丸ごと1個は、風通しのよい所で、長期保存が可能。
カットしたものは、傷みやすいので、種とわたを取り除き、表面が空気に触れないように
ぴったりとラップをかけ、冷蔵庫で保存し、1週間以内で食べきること。
ここで、カボチャを使った簡単な料理を紹介します。
ホワイトソースは使わず、レンジとオーブントースターで、手軽にできるレシピです。
< カボチャのグラタン >
( 材用 ) 2人分
カボチャ(小) 1/4個(200g)
玉ねぎ 1/4個(50g)
マヨネーズ 大さじ3
牛乳 大さじ1
すりおろしにんにく 少々
(チューブでも可)
塩・こしょう 少々
とろけるチーズ 1枚
パン粉 小さじ1
( 作り方 )
- カボチャ1/4個は、皿にのせて電子レンジで500W 約7分ほど加熱をし、皮ごと1cmの厚さに切る。(電子レンジにより加熱時間は、調整する。)
- 玉ねぎは、薄切りにする。
- マヨネーズ・牛乳・すりおろしにんにくを合わせておく。
- 耐熱容器に①を並べ、上に②をのせ、塩・こしょうをし、③を上からかけ、とろけるチーズ、パン粉をのせる。

- オーブントースターで10分ほど加熱。

( 栄養価計算 )
エネルギー 273kcal
タンパク質 5.7g
脂質 16.2g
炭水化物 26.4g
塩分 1.3g
カボチャは、身体を温めて、疲労回復にもよいですが、エネルギーも豊富なので、
糖尿病の人は、量をとりすぎないようにしましょう。
また、このグラタンには、ポトフとフランスパンを添えれば、おしゃれな食事になります。
是非とも作ってみてください。
ご不明な点、詳しいことを知りたい方は、当院の管理栄養士までご連絡ください。
