糖尿病内科(検査/治療/薬/食事療法)

当院の糖尿病内科の特徴

糖尿病専門医および糖尿病療養指導士有資格スタッフが対応

糖尿病専門医および糖尿病療養指導士有資格スタッフ

当院は神奈川の糖尿病専門クリニックとして初めて精密(HPLC法)HbA1c迅速検査を導入しました。現在約2800人(2020年)の糖尿病、耐糖能異常の患者さんが通院されています。横浜市、鎌倉市だけではなく藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、葉山町など横浜・湘南地域から多くの患者様に通院していただいております。


診察は横浜市立大学、慶應義塾大学など有名大学病院で経験を積んだ糖尿病専門医が対応いたします。日本糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格をもつ看護師、管理栄養士がチームとなり、栄養指導、フットケア、インスリン自己注射指導など幅広く対応いたします。また血糖のコントロールのみならず糖尿病を原因としておこる合併症の評価も定期的に行っております。
初期の糖尿病の方から、1型糖尿病、インスリンポンプ治療など専門性の高い糖尿病治療についてもお任せください。

1型糖尿病

1型糖尿病とはすい臓のβ細胞が何らかの原因で壊されることにより、インスリン分泌ができなくなり発症する自己免疫疾患と考えられています。日本人の糖尿病の10人に1人ほどです。自分の身体でインスリンを作ることができなくなるため毎日血糖値を測定しながらインスリン自己注射していきます。適切にインスリンを補充することが最も重要です。「生活に合わせてインスリンを打つ」ことにより、より良好な血糖コントロールを達成し、生活の質(QOL)を上げることができます。
当院では、インスリンポンプ療法も行っております。また、freestyleリブレ・リブレ2の使用や、リアルタイムCGM(DEXCOM G7)を併用した血糖管理、外来でのインスリンポンプ療法SAP療法の導入も可能です。

また食事療法ではカーボカウントについての栄養相談も受けられます。

2型糖尿病

2型糖尿病は生活習慣の乱れによる要因と遺伝的背景が複雑に組み合わさり起こります。そのため患者様ひとりひとりにあわせた治療をご提案しております。例えば肥満があり生活習慣の乱れを認める方には食事療法や運動療法を含めた生活習慣の改善をしダイエットをすることからご提案し、必要な場合は体重増加につながらない薬剤のご提案をしていきます。一方糖尿病の家族歴があり遺伝的背景が強く、どんなに食生活を改善しても血糖コントロールがつかない、もともと体の中の残存するインスリンが少ない方もいます。そのような方にはインスリン治療を含め適切な薬剤治療による介入をご提案しております。糖尿病の薬剤治療の詳細については<糖尿病の治療>をご参照ください。

血糖自己測定器・持続血糖モニタリング機器

糖尿病治療において血糖コントロールはとても重要です。血糖値は食事や運動、お薬、体調などによって1日の中でも変動します。日常生活の様々な状況で血糖がどのように変化しているかをご自身で知ることは合併症の予防や抑制、低血糖時やシックデイの対処のためにとても役立ちます。生活の質をより良いものに維持するために血糖測定器を上手に活用することが大切です。
近年の測定機器の進歩は目覚ましく、1日数回測定する血糖自己測定だけでなく、24時間連続して血糖の変動を測定できる機器(フリースタイルリブレリブレ2DEXCOM G7)も登場しました。
高井内科クリニックでは、糖尿病をもつ患者さまに最適な医療を提供し皆さまの健康をサポートするため、最新の医療機器と共に親身で質の高い医療サービスを提供してまいります。

リアルタイムCGM(rtCGM)
Dexcom G6

Dexcom G6 G7

フリースタイル リブレ2

FreeStyleリブレ2

血糖自己測定器・持続血糖モニタリング機器を詳しく見る

インスリンポンプ

ミニメド640Gシステム+持続グルコースモニタ(CGM)

当院では2024年5月現在
インスリンポンプ療法6名
SAP療法(インスリンポンプ+CGM)6名
の方が、使用されています。
当院転院ご希望の方、もしくは当院でインスリンポンプ導入ご希望の方は一度ご連絡いただき、紹介状をお持ちください。

インスリンポンプは下記のような方が対象となります。

  • 1型糖尿病の方
     特に
    • 妊娠を予定しており厳格な血糖コントロールが必要な方
    • インスリン皮下注射では重篤な低血糖発作を繰り返す方
    • インスリン皮下注射では暁現象(明け方の血糖上昇)が抑えられない方 など
  • 重篤な低血糖を繰り返すなどインスリン自己注射では良好な血糖コントロールが得られない2型糖尿病の方

インスリンポンプ療法(CSII)

皮下に留置したカニューレを通してインスリンを持続的に注入する方法です。
基礎インスリンの設定や、食事に合わせた追加インスリン注入などをボタン操作で行えます。(取り扱い機種640G、770G、780G)
基礎インスリンを30分ごとに設定できるため、その方にあった基礎インスリンのパターンを細かく設定できます。また食事時に投与する追加インスリンでは糖質インスリン比(インスリン1単位に対応する糖質量)やインスリン効果値(1単位のインスリン投与で血糖値がどれだけさがるか)、目標血糖値などを設定することで、食事の際に投与すべき追加インスリンの量を自動で計算してくれます。
針をさすのは3日に1回の注入セットの交換時のみとなるため、大幅に注射の回数削減でき、外出時や人前でもインスリン投与が可能となります。

SAP療法(インスリンポンプ療法+CGM)

インスリンポンプにCGM機能を合わせたもので、リアルタイムでグルコース値をポンプの画面で確認しながらインスリンの調整が可能になります。高グルコース、低グルコース時のアラート機能や、CGMで測定されたグルコース値があらかじめ設定した下限値に到達、または下限値に近づくと予測されると、基礎インスリンを自動で一時停止し、グルコース値が回復すると基礎インスリン注入を自動で再開する機能があります。(スマートガード機能) 

770Gからは血糖モニタリングにおいて計算された必要な基礎インスリン量を自動で注入する基礎インスリンのオート機能が使えるようになりました。また780Gでは770Gよりもさらに繊細なインスリン量を設定できるようになり厳格なコントロールができるようになりました。(オート機能)

インスリンポンプの外来導入

外来でインスリンポンプを導入することも可能です。
導入当日:医師により患者さんに最適化した基礎インスリンパターンを設定し、インスリンポンプ療法を開始します。インスリンポンプの装着方法について看護師よりご説明いたします。
導入3日後:外来にお越しいただき注入セットの交換の手技が適切に行えるか確認いたします。
導入7日後:CGMの変動を参考にしながら基礎インスリンパターンの設定について微調整を行います。
 
ポンプのセット交換や血糖コントロールに問題がなければその後は1か月おきにご受診いただきます。

費用について

GLP1治療

GLP-1受容体作動薬/GIP・GLP-1受容体作動薬

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)治療は、糖尿病、特に2型糖尿病の治療法の一つです。GLP-1は、体内で自然に分泌されるホルモンで、食事後に血糖値を下げる働きがあります。GLP-1受容体作動薬を使用して、血糖値のコントロールを助けます。

GLP1治療の働き

・インスリン分泌促進: 食事後、血糖値が上がると、GLP-1はインスリンの分泌を促進  し、血糖値を下げます。

・グルカゴン抑制: GLP-1は、肝臓からの過剰なグルカゴン(血糖値を上げるホルモン) の分泌を抑え、血糖値を安定させます。

・胃排出の遅延: 食べ物が胃から腸に送られる速度を遅くし、食後の血糖値の急上昇を抑 えます。

・食欲抑制: GLP-1は食欲を抑える効果があり、体重減少を助けることがあります。

GLP1受容体作動薬

GLP-1治療は、GLP-1受容体作動薬(GLP-1アゴニスト)を使用して行います。主な薬には以下があります:

  • リラグルチド(ビクトーザ)
  • セマグルチド(オゼンピック)
  • デュラグルチド(トルリシティ)

これらは注射薬で、1日1回または週1回の投与が一般的です。

GLP1の利点

  • 血糖コントロール:血糖値を効果的に下げる。
  • 体重減少:食欲抑制作用があり、体重減少をサポート。
  • 心血管系の保護:心血管疾患のリスクを減少させる可能性があります。

注意点

  • 副作用:吐き気、嘔吐、下痢などの消化器系の副作用が現れることがあります。
  • 低血糖:インスリン治療と併用する場合、低血糖を起こす可能性がありますが、単独で使用する場合は低血糖のリスクは低いです。

GLP-1治療は、2型糖尿病の血糖値管理に効果的で、体重減少や心血管の健康にも貢献します。注射薬であり、副作用もありますが、効果的に使用すれば糖尿病の管理に有益です。

気になる方は、糖尿病専門の、大船駅笠間口より徒歩2分の高井内科クリニックまでお気軽にご相談にいらしてください。

栄養相談

糖尿病内科 栄養相談

下記資格をもつ管理栄養士が栄養相談を実施しています。(平日、土曜午前のみ)

所持資格
・日本糖尿病療養指導士(CDEJ)2人
・神奈川糖尿病療養指導士(KLCDE) 1人

当院では、その方のライフスタイルに合わせて食事や生活の改善・提案を行っています。

栄養相談を受ける時に、普段の食事の写真(写メ)や食事記録があるとより具体的なアドバイスを受けることができます。
どのような形でも結構ですので、持参されることをお勧めします。
当院の栄養相談は、事前予約制となっています。ご希望の方はクリニックまでお問合せをお願いします。

栄養相談の詳細については下記をご覧ください。

フットケア

当院では予防的フットケアを行っています。
足のトラブル(足病変)はありませんか?

  • 足の変形がある (指が曲がっているなど)
  • 外反母趾
  • 偏平足
  • 靴ずれができている
  • 水虫(足や爪)がある
  • 爪が厚くなっている
  • タコや魚の目がある
  • かかとがガサガサして ひび割れしている
  • 巻き爪
  • 深爪
  • 足の色が悪い
  • 傷の治りが遅い
  • 足が冷える
  • 足がよくつる
  • むくみがある
  • 足がしびれる
  • 足先に違和感がある
  • かゆい、痛い
  • 靴の中に小石が入っても 痛くない、気づかない
糖尿病内科 フットケア

当院では基本的に初診時、検査時に裸足になっていただき足の状態を見せて頂いております。
水虫が疑われる方は一度皮膚科受診をお勧めしております。また、爪の切り方、正しい靴の選び方やはき方、スキンケアの方法(保清と保湿)、足のトラブルを起こさないための予防策など具体的に説明します。足の状態や合併症の状態などを見ながら個々にあわせた予防方法を一緒に考えていきます。
必要であれば爪切り、胼胝(たこ)処置など糖尿病療養指導士の看護師が中心に行います。

フットケアの一番大切なことは足のトラブルを起こさないための予防です。患者さんご自身が足に関心を持ち、傷などの足病変を作らないこと、もし足に異常が起きても早期に発見できることが何より重要です。上記の症状がある方は一度ご相談ください。

フットケアに関連する検査

  • 振動覚・アキレス腱反射・神経伝導速度
  • 下肢末梢動脈超音波検査・ABI(足関節上腕血圧比)、PWV(脈波伝播速度)

この診療科目に対応する疾患

糖尿病(症状/合併症/原因/予防)

Diabetes Disease

糖尿病では、通常自覚症状がでることは少ないですが、血糖コントロールが著しく悪化すると、頻尿、喉の渇き、体重減少、疲労感を感じることがあります。また神経障害(足のしびれや立ち眩み)、網膜症、腎症などの合併症や脳梗塞、心筋梗塞、足壊疽などの原因となります。

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Takai internal medicine clinic高井内科クリニック

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糖尿病内科
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生活習慣病
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〒247-0056
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アクセス
JR大船駅笠間口より松竹通りを東へ200m徒歩2分。西友向かいになります。
駐車場
門前薬局提携無料駐車場あり