第3回 『食料の備蓄 ローリングストック法』
皆さん、こんにちは。
栄養相談室からのお話です。

今回は、大震災を想定して、第3回 『食料の備蓄 ローリングストック法』 についてです。
第2回目でもお話しましたが、災害が起きた時、すぐに救援物資は届きません。
最低3日間、出来れば、1週間程度、食料を自宅に備蓄しておく必要があります。
(災害時の食品の使い方)

今回は、食品備蓄の方法で、『ローリングストック法』について、紹介したいと思います。
『ローリングストック法』とは、普段から、多めに保存可能な食材を買っておき、
使ったら使った分だけ、買い足していく備蓄の方法です。
《ローリングストック法》

◎ポイントは3つ!
・食べ慣れた食品を準備する(災害時にも簡単料理で、いつもと同じ食事が出来ます)
・出来るだけ、主食・主菜・副菜を揃えて

(農林水産省ホームページより引用)
・備蓄した食品は、賞味期限の古い物から食べるようにする
・食べたものは、早めに補充する
・消費したものは、必要な量を下回らないように、早めに買い足します
◎注意点も3つ! 震災が起こって、備蓄品を食べる場合…
- ごみの量はなるべく減らす必要があります
・例えば、カップ麺を食べる時は、汁を残すと、排水に流すことが出来ず、
ごみを増やすことになります。なので、お湯を入れる前に、ふたを少し開けて、
粉末調味料を捨て、それから少なめにお湯を入れて、汁は飲み切れる量に調整します。
・カップ飯のようなものは、汁が出ないので、備蓄に向いています。
(但し、エネルギー量や炭水化物量が多いので、時間をかけてゆっくり食べましょう)
例えば・・・ハヤシメシ(栄養表示)

・食事とトイレはセットです
・トイレを心配すると、水分摂取量が減ったり、食事を安心して食べられないことが考えられます。
必ず、簡易トイレ(携帯トイレ)も準備しておきましょう。
・携帯トイレの備蓄の目安 1日5回×人数×1週間(7日)
・簡易トイレはいろいろと方法がありますが、神奈川県川崎市 災害時に備えるトイレ対策編を
参考にしてみて下さい。
・食事は炭水化物の割合が高くなる可能性があります。
その場合、血糖値が急に高くなることが予測されます。
血糖値を上げないためにも、ゆっくり時間をかけて食べることをこころがけて下さい。
過去の大震災からもライフラインの復旧には、かなり時間がかかることがわかっています。
ライフラインを95%復旧させる目標日数(東京都ホームページより)
電気 7日、上下水道 30日、通信 14日、都市ガス 60日 となっています。
日ごろの備えがとても大切になります。
今回のお話をきっかけに、備蓄品などを確認し、災害に備えましょう。
質問がある場合は、当院管理栄養士まで、お問い合わせください。